最近は内科の中でも臓器別に専門が決まりますので、内科もいろいろ分かれています。
基本的にはかかりつけ医あるいは近くの内科に相談されれば、どこを受診すべきか説明を受けることができます。
参考までに、内科の中でどんな科があり、どんな病気を対象にしているか大まかに記載しておきます。
糖尿病内科 ・・・ 当院がこれを専門としています。
糖尿病をはじめ、高血圧や脂質異常症(高コレステロール血症)などの生活習慣病を専門に診療しています。
内分泌内科 ・・・ これも当院が専門としています。身体の代謝などをつかさどるホルモンの異常を対象としています。
よく知られているのは甲状腺の病気で、バセドウ病や橋本病などがあります。
そのほかに、末端肥大症(古くは巨人病といわれていました)、クッシング症候群や原発性アルドステロン症などの病気があります。
循環器内科 ・・・ 心臓の専門です。心筋梗塞や不整脈が対象疾患となります。
消化器内科 ・・・ 狭い意味では食べ物が通る部分の内科です。食道~胃~十二指腸~小腸~大腸
胃カメラや大腸内視鏡を得意とされています。
広い意味で、次の肝臓内科を含む肝臓・すい臓・胆のう、その周囲の血管なども含みます。
肝臓内科 ・・・ 肝臓と、その周囲の胆のう・すい臓などを得意とする内科です。
広い意味で上述の消化器内科を含むことがあります。
呼吸器内科 ・・・ 気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患、肺がんなどを得意とされています。
神経内科 ・・・ 後述の心療内科と混同されますが、脊髄や自律神経、感覚神経・運動神経など、「神経」を肝臓や胃など一つの「臓器」としてとらえる内科です。
心療内科 ・・・ ストレスが身体に影響を及ぼして内科の病気が発症するという考えのもとの診療をされています。
脳血管内科・・・神経内科とかさなるところもありますが、主に脳梗塞や脳出血後遺症の管理などをされています。
血液内科・・・白血病や血小板減少症、貧血など血液の病気を診療されています。
腎臓内科・・・腎臓を専門に見られています。施設によっては血液透析の設備を持っておられます。糖尿病や高血圧は腎臓をいためてしまう病気なので、腎臓内科の先生と連携を取ることが多いです。
膠原病内科・・・関節リウマチや全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群など、免疫が自分を攻撃してしまう病気 を専門に診ておられます。
感染症内科・・・その名の通り、感染症を専門にされています。最近は海外から新たな感染症が入ってくることがあります。