言葉の整理をしておきます。
◇ LDL コレステロール
悪玉コレステロールと言われます。
動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳梗塞など致命的な病気の原因になります。
コレステロールを下げる薬で140以下、すでに心筋梗塞などの病気がある方は100以下(厳しい基準では70以下)が治療の目標です。
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◇ HDL コレステロール
善玉コレステロールと言われます。
動脈硬化の原因となるLDL コレステロール(悪玉コレステロール)を掃除してくれます。高いほうが良いといわれます。ただし、これを高くする薬はありません。今のところ、運動することが唯一高くする方法と言われます。
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◇ 中性脂肪
基本的に体中に配られてエネルギーとして使われたり、いざというときのために体に蓄えられたりします。日本人では、この数値が高いと心筋梗塞が起こりやすくなるというデータがあります。
空腹での正常値は149以下です。食事の影響を受けやすく、ラーメンやカレーを食べた後は600以上になることもあります。
また、詳細は不明ですがこれが高いと急性膵炎の原因になります。急性膵炎は致死率の高い病気です。膵臓は食べたたんぱく質を分解する膵液という消化液を作ります。急性膵炎では膵臓が壊れてこの消化液が血管の中に漏れ出すため、自分で自分を消化するという恐ろしいことが起こります。生活習慣病ではあまり緊急性の高い病気はありませんが、中性脂肪が高いと、このような致死率や緊急性の高い病気になることがあります。
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◇ LH比
LDL コレステロール ÷ HDL コレステロール で求める一つの指標です。悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率です。2.5以上は良くないといわれます。
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◇ 総コレステロール
LDL コレステロール、HDL コレステロール、中性脂肪以外にも、IDL コレステロールやその他もろもろのコレステロールがあります。その総和が総コレステロールです。まずはこの測定が始まり、そのあと中性脂肪やHDL, LDLコレステロールが簡単に測れるようになった歴史的な経緯があります。
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◇ non-HDL コレステロール
総コレステロールから善玉コレステロールを引いたものです。
ちょっと意地悪な言い方をすると、人の集まりから正義の味方を引いた残りの人数、とでも言いましょうか。体に良いわけではないコレステロールの合計、と言ったところでしょうか。