糖尿病性腎症 ~ 「見えない」糖尿病の「見えない」合併症(2)

前回のつづき

糖尿病性腎症は病気の進み具合によって5段階に分けられています。

分かり易く説明するために、一番病状が進んだ第5期から順に第4期、第3期・・・と説明していきます。

第5期(透析療法期)

腎臓の機能が落ち、機械を使って老廃物を身体の外に出す時期です。

これを透析療法(人工透析)と言います。透析には「血液透析」と「腹膜透析」の2種類がありますが、その内容は今回の趣旨とそれてしまいますので別の機会に。

透析となると、週に3~4回、1回3~4時間程度、透析を受けなければいけなくなります。なかなか旅行に行けないなど生活に制限がかかってしまいます。

透析を受けられている患者さんのご苦労を拝見していると、できるだけ透析を受けないように、あるいは透析になる時期を遅らせるよう、早めに腎臓の合併症を確認して対策をとる必要があると感じます。

そのためには、早めに腎臓の専門医の先生に相談することの大切です。

当院では、腎臓の合併症の有無をこまめに診させていただきます。

そして患者さんには必要に応じて腎臓の専門の先生を受診いただき、専門の先生からご助言を頂こうと思っています。

腎症の進み具合を確認する具体的な項目は、次回で解説します。

つづく

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