時々、お子さんを診てもらえないかというご質問をいただきます。
慣習的に、小児科と内科は15歳がさかいめになります。
中学生までは小児科、高校生からは内科、というのが一般的です。(高校生になると、小児科に行くのに恥ずかしさを感じるようになりますよね。)
実は、小児と大人では、白血球の数や感染する菌が違うなど、いろいろな点で違いがあるのです。
①正常値が違う場合
大人の白血球数は、3500~9700個
1歳児の白血球数 6000〜17500個
極端な例を出しましたが、正常値がほぼ2倍違います。
②繁殖する菌の違い – かかる病気の違い
気道の長さは大人と子どもで違います。
気管内に挿入するチューブの長さは、口から気管が左右に分かれるまでの長さの目安になるので比較すると分かりやすいでしょう。
大人 22cm
1歳児 11cm
1歳児の気道の長さは大人の半分です。そのため、気管の中まで到達する菌の種類が大人と子どもでは違うのです。
このことから、感染する病気が大人と子どもで違うのです。
③小児は問診が難しい
内科医から見ると、小児科の先生方に脱帽するしかないのですが、お子さんにどこが痛いか、いつから痛いかを聞いてもなかなか「論理的」に答えてもらえません。
小児科の先生方はよく正確にお子さんから症状を聞き出すなぁ、といつも感心しています。
以上のことから、内科と小児科では正常値・かかる病気・お話の仕方など、違いがいろいろあるのです。
小さいお子様は、小児科の先生を受診されるのをおすすめします。