健康診断で、尿酸が高いと言われたことはありませんか?
尿酸の数値を尿酸値、尿酸値が高いことを「高尿酸血症」と呼びます。
尿酸値が高いと、痛風発作が起こり易くなります。主に足の親指や足首が赤く腫れあがり、歩くのも辛いような痛みに襲われます。
これは尿酸が血管の外に出て、先のとがったコンペイトウのような形で固まってしまうからです。写真は栗のイガイガを載せました。
これがちくちくと周りを刺激して、激痛を引き起こします。
通常、痛み止めを飲んで2~3日で治まるのですが、痛い思いをしないようにあらかじめ尿酸値を適度な範囲に収めておいた方が良いでしょう。
尿酸値が高い場合、尿酸を下げる薬を開始する目安として
8.0~8.9 飲み薬を開始した方が良い。
9.0以上 治療開始。
このように決まっています。
ただし、痛風発作の最中に尿酸を下げると、尿酸が血管から逃げ出して、さらに大きなコンペイトウのようなかたまりを作ってしまいます。痛風発作が起こったらすぐに尿酸を下げる薬を始めるのではなく、まず痛み止めを飲んで発作が落ち着くのを待って、その後に尿酸を下げる薬を始めます。
もともと尿酸を下げる薬を飲んでおられる場合は、痛風発作が起こったからと言って尿酸を下げる薬を中止する必要はありません。
一度痛風発作を経験すると、次からその予兆が分かると言われます。患者さんが「関節がひりひりする」、「なんとなく違和感がある」と言われることがあります。
そういう痛風発作の予感があるときに「コルヒチン」という薬を飲むと発作が予防できると言われています。