(以下の文章の自動読み上げです。)

鍋を火にかけっぱなしにして、鍋を焦げ付かせたことはありませんか?

黒い焦げが底にこびりついてなかなか取れないと思います。

血管の中に糖分がたくさんあると、同じように余計なものが血管にくっつき、血管をいためてしまいます。糖尿病の特徴は、小さな血管をいためてしまうことです。

体の中で、小さな血管が多い部分・・・それは 眼・腎臓・神経です。このため、糖尿病の三大合併症:網膜症・腎症・神経障害がおこります。また、大きな血管もいためてしまうので、脳の血管が詰まると脳梗塞、血管が破れると脳出血(これら二つをまとめて脳卒中と呼びます)、心臓の血管が詰まると心筋梗塞が起きてしまいます。脳卒中、心筋梗塞は命にかかわる病気ですから、糖尿病の治療を受けてこれらを予防することが重要です。

治療は食事療法と運動療法が基本になります。

それで足りない分を薬でおぎなうイメージです。

当院には管理栄養士が常駐しています。まずは食事と運動に気を付けて頂き、なるべく薬を使わないであるいは最小限の薬で血糖をコントロールすることを目標にしています。